jnobuyukiのブログ

研究していて困ったことやその解決に関するメモ。同じように困ったあなたのために。twitter ID: @j_nobuyuki

R言語でワードクラウドを作る

今回は、R言語のwordcloudパッケージを利用して、アンケートの自由記述回答をwordcloud形式で表現する方法をまとめます。 ワードクラウドとは? コトバンクによれば「文章中で出現頻度が高い単語を複数選び出し、その頻度に応じた大きさで図示する手法」との…

R言語でパッケージから関数を呼び出す

本日は、なんとなく気になっていた関数の呼び出し方のバリエーションをまとめておきます。 パッケージ内の関数 R言語の最大の強みの一つは、パッケージによる機能拡張でしょう。世界中の開発者がオープンな環境で次々に強力な関数を開発して公開しています。…

R言語で形態素解析

今回は、MeCabというオープンソースの形態素解析エンジンをRから使えるようにする方法を紹介します。いろいろな場所ですでに紹介のある内容ですが、紹介されているページのリンク先が有効でないこともあるので、2015年7月8日現在のやり方としてまとめ…

調べてみたら予想と違ったときに思うこと

最近はずっとR言語に関するまとめが続いたので、たまには単純に考えたことを書きます。 予想が外れるのは「失敗」か? 研究に関する色々な過程の中でも一番楽しいのは、実験や調査によって収集したデータを解析し始める瞬間です。「ああかもしれない」「こう…

R言語でウェブページから情報を抽出

今回は、R言語を利用してウェブページからデータとなる情報を抽出する(いわゆるスクレイピング)方法をまとめます。 参考にしたページ abrahamcow.hatenablog.comqiita.com XMLパッケージ ウエブページを書くための言語であるHTMLは、タグ形式で表現される…

R言語でデータの並べ替え

今回はR言語でデータの並べ方を変える方法を紹介します。 具体例 具体例を見てもらうのが一番わかりやすいので、先に何をしたいのかを示します。 例えばあるデータがこんな風に並べられているとします。 ID preTest postTest 1 100 90 2 85 95 これをこのよ…

R言語でデータセットの一部を抜き出す

今回は、データの一部を抜き出すときに便利なsubset関数の使い方をまとめます。 subset関数 subset関数の引数は以下の通りです。 x データフレームオブジェクト subset 抜き出す条件式 欠損値は自動的に除外されます select 抜き出す変数名。データフレーム…

IPythonからJupyterへの移行とR用カーネルの導入

前回、ipython notebookをOSXに導入する方法をまとめました。webbeginner.hatenablog.comそこでも少しだけ書いたのですが、ipythonはどんどん進化しており、python以外のプログラム言語も動くようになってきています。そこで今回はipythonからJupyterへの移…

OSXでipython notebookを使う

今回は、少し古い情報になってしまったのですが、ipython notebookをOSXに導入する方法をメモ代わりに残します。 そもそもipython notebookとは? ipython notebookは、pythonのインタラクティブな環境をブラウザで実現する仕組みです。pythonのコード、その…

R言語で変数を変換する

前回に引き続き、データハンドリングに利用できる関数の使い方をまとめます。 今回は、データの単位やスケールの変換に利用できるtransform関数を見てみます。 transform関数 transform関数はデータフレーム内に変数を追加する関数です。既にある変数を変換…

R言語で数量データをカテゴリーデータに変換

前回データハンドリングとその方法について考えました。データハンドリングはスクリプトを利用して - jnobuyukiのブログwebbeginner.hatenablog.com今回は、データハンドリングに利用できる関数としてcut関数を取り上げ、使用上のポイントをまとめます。 cut…

データハンドリングはスクリプトを利用して

欠損値や外れ値の設定、数量データをカテゴリーデータに変換、データの並べ方の変更などいわゆるデータハンドリングについて思うところをまとめておきます。 データハンドリングは、データ解析のなかでも最も大事 今更強調して言うことでもないかもしれませ…

R言語で作成した図をEPS形式で保存する

R言語の特徴の1つに、強力なグラフ化機能が挙げられます。標準でインストールされているplot()関数は、ちょっとしたデータの確認に便利ですし、ggplot2パッケージのggplot()関数を使えば、論文に載せる品質で図を作成できます。今回は、R言語で作った図をEP…

R言語を利用して分散説明率と効果量fの関係を図示する

久しぶりのブログ記事です。今回は統計の話をします。 検定の効果量 何かの現象の原因を突き止めたい場合に、実験や調査で3つ以上の条件の間に、偶然と呼ぶには大きすぎる差があるかどうかを検証する方法として分散分析があります。この分析では、サンプル…

Windows 7 にnode.jsをインストールしようとしてはまったこと

node.js はサーバーサイドのJavaScript環境のためのライブラリです。その使い方は、既に色々なウェブページで紹介されています。 第一回 Node.jsでどんなことができる?|マルチデバイスLab. - Multi Device Lab. いまアツいJavaScript!ゼロから始めるNode.…

オープンデータを用いたデータの可視化

今回は、公開されているデータを利用して、仮説検証型のデータの可視化をやってみます。 きっかけ Googleの及川卓也氏のブログで、先日、興味深いブログ記事を目にしました。地方自治体公式サイトのスマートフォン対応 - Nothing ventured, nothing gained.…

統計解析上達のポイント(3)

前回までで、2回ほど統計解析を使いこなすポイントについての私的な考えを述べてきました。最後に、統計解析を学ぶ上でのポイントを2点ほど紹介します。 分からないことは人に聞こう 特に、仮説の検証のために統計解析を利用していると「これでいいのか?」…

統計解析上達のポイント(2)

前回に続いて、統計解析上達のポイントとして、統計解析を利用する目的について考えてみましょう。 統計解析の目的 統計解析には大きく分けて、記述統計と推理統計があります。記述統計では、データについての数量的性質を述べることを目的とします。一方、…

統計解析上達のポイント(1)

先日、統計に関する勉強会を聴いていたら次のようなお願いをされました。 「統計が苦手という文系の学生のために、統計解析上達のポイントを一言でコメントしてほしい。」正直に言うと、なかなか一言でというのは難しいなと感じました。そこで、即席のスライ…

R言語でデータのパーセンタイルを計算する

数値データの要約(summary関数)を使うと、R言語では簡単に4分位数(25%パーセンタイル、中央値、75%パーセンタイル)を計算できます。でも、いわゆるパーセンタイル値(100分位数)は簡単に計算できないようです。(関数を知らないだけかもしれないです)…

R言語でインターネットからファイルをダウンロードする

最近、オープンデータと呼ばれる情報公開の動きがネット上で見られるようになりました。(まだまだたくさんとはいえませんが)これを利用して何か分析したいとしましょう。まずブラウザを経由してデータをダウンロードします。次にエクセルなどでファイルの…

R言語で行列を結合する:rbindとcbind

R言語のちょっとした使い方のヒントです。今回は複数の行列(matrix)を結合するための関数rbindとcbindを紹介します。 rbindとcbind rbindとcbindの違いは結合の方向です。rbindは縦につなげて、cbindは横につなげます。データ解析で行列オブジェクトを使用…

ウェブフォントの使い方(2):表示タイミングを制御する場合

ウェブフォントを利用すると個性的なテキスト表示ができますと前に書きました。 ウエブフォントの使い方 - jnobuyukiのブログいろいろ実験してみたところ、表示に関して、ブラウザのレンダリングでうまくいかないところがあったので、シェアします。 ウェブ…

JavaScriptを利用してリスト要素の順序をランダム化

前にR言語を利用してリスト要素の順序をランダム化というのをやりました。 R言語を利用してリスト要素の順序をランダム化 - jnobuyukiのブログ今回は同じことをJavaScriptでやってみます。 やり方その1: 任意の二つの要素を並べ替える 配列の中から適当に2…

R言語を利用してリスト要素の順序をランダム化

今回は少しトリッキーというかあまりほかの人には役立たないかもしれない話題です。リストを何かの順序で規則正しく並べ替えることはよくあると思います。順番良く並べてリスト全体を見やすくするようなときです。今回は、この逆で順序良く並んでいるものを…

t検定の検出力:2群のサンプルサイズが異なる場合

今回は、t検定の検出力について簡単なシミュレーションの結果を紹介します。検出力とは、帰無仮説を棄却することが真である状況で、正しく帰無仮説を棄却できる確率のことです。*1 今回紹介するt検定の場合、二群が同じ母集団を持つことを帰無仮説とします…

文字ごとのフォントを変えてみる

特定の要素やある段落のフォントを設定するのはCSSで簡単に設定できます。しかし、今回は一続きの文の各文字のフォントを変えてみます。こういう時はJavaScriptが便利です。 テキストボックスの設定(HTML) 今回は、入力された文を読み取って、各文字のいろい…

ウエブフォントの使い方

ウエブフォントを使うと、個性的なテキスト表示が可能です。やり方はとても簡単なのでメモとしてここにまとめておきます。 font-faceの設定 フォントの属性をCSSのなかでfont-faceとして設定します。font-familyでは後でフォントを呼び出すための名前を設定…

ブラウザからローカルにあるCGIプログラムへのアクセス(1)

前に、ブラウザからローカルファイルへのアクセス方法をまとめました*1。今回は、ローカルにあるCGIプログラムへのアクセス方法をまとめます。第1回の今回は、pythonを利用する方法の紹介です。 CGI用のサーバーモジュール 以前のローカルファイルへのアクセ…

アルファベットをキーコードに変換

キーを押して入力されたときに、キーコードを取得することは簡単です。今回は、既にアルファベットとして入力されている文字をキーコードに変換してみます。 キーコード表 キーコード表は、キーボードのキーに対応する数字をまとめた表です。以下の通りです…