今回もR言語のちょっとした使用上のヒントを投稿します。
save関数でデータを保存
R言語を利用してデータ解析をする際,解析が長くなると一時的に保存したファイルを永続的に保存,または他の人と共有したことがあります。そのような場合に,データオブジェクトとして保存されているものをファイル形式に変換して保存する方法があります。R言語での使用だけで良ければ.rdaファイルというバイナリ形式のファイルがあります*1。
使用方法はとても単純で,保存したいオブジェクトとファイル名を引数に取るだけです。
data <- seq(1:10) save(data, file = "data.rda")
load関数でファイルを読み込み
save関数で保存した.rdaファイルはload関数で読み込めます。
load("data.rda")
注意:データフレームオブジェクト名とファイル名は揃えたほうが良い
save関数はとても便利です。しかし,注意したい点が1つあります。それは,データオブジェクト名とファイル名が必ずしも一致しないことです。例えばdatasetというデータフレームオブジェクトをdataset.rdaファイルとして保存すれば良いのですが,data.rdaという名前で保存することもできます。この場合,load関数の引数はファイル名にする必要があるので,data.rdaを利用します。しかし,実際に読み込まれたデータオブジェクトはdatasetという名前です。ここで読み込んだはずのデータオブジェクトがないと思うかもしれないのですが,それは,ファイル名で検索しているからで,保存したデータオブジェクトの名前で探さなければ見つかりません。なので,データフレームオブジェクトを保存する場合にはファイル名とデータオブジェクト名を揃えておいたほうが良いでしょう。
*1:他のアプリケーションで使用したければwrite.table関数でテキストファイルとして保存する方法もあります