jnobuyukiのブログ

JavaScriptとR言語を中心に研究活動に役立つwebアプリケーション技術について考えていきます。twitter ID: @j_nobuyuki

一般

統計解析上達のポイント(3)

前回までで、2回ほど統計解析を使いこなすポイントについての私的な考えを述べてきました。最後に、統計解析を学ぶ上でのポイントを2点ほど紹介します。 分からないことは人に聞こう 特に、仮説の検証のために統計解析を利用していると「これでいいのか?」…

統計解析上達のポイント(2)

前回に続いて、統計解析上達のポイントとして、統計解析を利用する目的について考えてみましょう。 統計解析の目的 統計解析には大きく分けて、記述統計と推理統計があります。記述統計では、データについての数量的性質を述べることを目的とします。一方、…

統計解析上達のポイント(1)

先日、統計に関する勉強会を聴いていたら次のようなお願いをされました。 「統計が苦手という文系の学生のために、統計解析上達のポイントを一言でコメントしてほしい。」正直に言うと、なかなか一言でというのは難しいなと感じました。そこで、即席のスライ…

読者参加型のメタ分析

この記事は Data Visualization Advent Calendar 2014 - Qiitaの9日目の記事です。 最近、心理学実験のデータをまとめていた研究者と一緒に可視化ツールを作成したので、それを紹介します。 概要 メタ分析とは何か? InPhonDBプロジェクト 可視化ツールの特…

エビデンスベースの世の中になるために必要なものは何か?

誰かに何かを主張したいとき、相手に納得してもらう手段はいろいろあります。最近のビックデータ解析の流行は、そんな説得の手段の一つになれるでしょうか。ビックデータ解析のようないわゆるエビデンスに基づく主張が社会に根付くかを考えていた時に気づい…

このブログのアクセス数が10,000になりました

リピーターの方も初めての方も、このブログを閲覧いただきありがとうございます。このブログのアクセス数が10,000を越えました。きりのいいところで、このブログのあり方をまとめます。 アクセス数の変化について 昨年の12月の末からブログを始めました。お…

多言語対応したウエブページで使う強調

今回は、多言語対応したウエブページで単語をどのように強調するかを考えます。個人のブログでは、多言語使用はほとんど問題にならなそうですが、多言語の文章をいかに等しく表現するかという問題として考えると面白いので、メモ代わりに書いてみます。 多言…

ビッグデータ解析と統計的帰無仮説による検証の関係

今日は、昨今大変注目を集めているビッグデータについて思うところを述べてみます。というのは、こんな記事がFBの拡散で届いたからです。 http://googleenterprise-ja.blogspot.jp/2014/09/google-bigquery.html これのソース記事はこちらです。 Towards Psy…

データの感覚化 Data Sensitization

今回は、Data Visualizationに関連した話です。ただ、私自身もまだ整理しきれていない考えです。この投稿はメモ代わりと言ってもいいかもしれません。 Data Visualization データビジュアリゼーション、つまりデータの視覚化です。表計算ソフトにずらっと並…

Googleドキュメントで変更履歴を残しながら文書を編集

昨日のニュースでGoogleが、Chromebookの日本販売を開始すると聞きました*1。ChromebookはChromeOSを利用しており、PCの中にソフトをインストールするというよりも、クラウド上のウエブアプリケーションをつかうという考え方で設計されています*2。こういう…

単語のつづりの記憶(2):なぜ英語の綴りの記憶が難しいのか?

英語の綴りを途中でいったん止めて、続きをつなげて書くよりも、最初から書きなおす方が簡単であるという話の続きです。今回は、特に英語の単語の綴りを覚える際に、綴りより運動の記憶に頼りがちであるかを考えてみましょう。 文字と音韻の対応関係の明瞭さ…

単語の綴りの記憶(1):綴りの記憶は文字の並びの記憶か?

今回は、ある知り合いが「英語のスペルをどうやって記憶するのか」という疑問をSNS上に提示したことに対するコメントです*1。投稿では、英語のスペルをタイプするときに、途中で一度止めてしまうと、その続きを思い出すよりも、初めからタイプし直す方が多い…

パスツールの象限(4):名無しの象限

さて、前回パスツールの象限(3)までで、Stokesの提案した2次元モデルを見てきました。今回が取りあえずの最終回。『パスツールの象限』を読んだ私の感想を述べます。 パスツールの象限は画期的 基礎と応用は2分して考えるのが当たり前と思っていた私にと…

パスツールの象限(3):2次元モデル

前回の投稿では、従来の基礎と応用の研究を1次元的に考える場合の不都合を紹介しました。Stokesは新たな提案として2次元モデルを提案しています。 2次元モデル これまで、基礎と応用は、研究を位置づける直線上の両極端と考えられてきました。これをStokesは…

パスツールの象限(2):基礎と応用の中間

前回、科学研究には、基礎と応用の2種類があることを紹介しました。このような枠組みは、かなり長い間、国家、産業界、学会のいずれにとっても安定していて、自明のことのように思われてきました。しかしStokesは、この枠組みに含まれる矛盾を指摘しています…

パスツールの象限(1):2種類の科学

前回、科学者とそうでない人が考える研究の目的に隔たりがあることを書きました。どうしてそのような隔たりができてしまうのかを、2種類の科学という視点から考えます。 基礎と応用:2種類の科学 一般的に、科学研究は「基礎研究」と「応用研究」に分けて考…

パスツールの象限(0):科学研究への期待

今回から、何回かに分けて、Stokesという人が1997年に書いた『パスツールの象限(Pasteur's Quadrant)』という本の内容を紹介します。 本を読んで考えたことは、既に The empty cell in the quadrant model of scientific research in Stokes (1997). - jnob…

学習経験の功罪

今回は学習経験について考えてみます。 様々な学習 私たちは、日々、何かを学習しています。例えば英単語の学習では、日本語と英語の対応付けを学習します。また、補助なしの自転車の乗り方を覚えるのも学習です。このような学習は、意図的・意識的な学習と…

The empty cell in the quadrant model of scientific research in Stokes (1997).

Today, I am going to introduce a little old but still inspiring book written by Stokes (1997). The title of the book is the Pasteur's Quadrant. Basic and applied research In this book, the author explained differences between basic and app…

質問はなんのためにするのか?

今回は、学校の授業や学術会議、講演会での質問について考えます。 みんな質問で悩んでる この問題には本当にたくさんの人が悩まされているようです。「会議 質問」でウェブ検索すると、質問のコツを伝授してくれるサイトが読みきれない程見つかります。実際…

研究における「車輪の再発明」

「車輪の再発明」という言葉があります。 既に発明されているものを活用しないで、同じようなものを自分でゼロから作ってしまうことを言います。IT 業界でよく使われる表現で、別の人が作った機能をうまく利用しながら新しい機能やサービスを作るために「車…

すべてWebで‐研究のためのWebアプリケーション技術‐

今回は、このブログで取り上げているwebアプリケーション技術(Javascript, D3.js, Google Chartsなど)が私のような研究者にとってどのような可能性を持つのかを考えてみたいと思います。webブラウザは、ご存知の通り、インターネットを閲覧するためのイン…