jnobuyukiのブログ

研究していて困ったことやその解決に関するメモ。同じように困ったあなたのために。twitter ID: @j_nobuyuki

一般

社会科学の知見を社会に実装する

本日は研究の目標について考えてみたことを書きます。 研究者は何をする人か? これは研究者によっても考え方に差があるものなので、私自身の考えで書きます。研究は科学のルールを使って「まだ誰も知らないことを明らかにすること」か「今の社会を改善、問…

このブログの説明について

とっても柔らかい話。 このブログの説明 「JavaScriptとR言語を中心に研究活動に役立つwebアプリケーション技術について考えていきます。」 もうすぐ累積PVが70万になろうとする段に来て、ふとブログの説明を見たらおかしさに気づきました。 JavaScriptもR…

学習心理学から考えたポモドーロテクニックの改善法

今回は、学習心理学について復習した際に思いついた、作業の効率について書きます。 ポモドーロテクニックとは 作業への集中と休憩を時間できちんと決めることで効率化を図る方法です。ライフハックの一種ですね。やり方としては、30分を1つの作業時間枠とし…

研究方法を学ぶ重要性とそこで終わらない重要性

今回は具体的な方法論ではなく、研究方法のとらえ方について書いてみます。 研究方法を学ぶ重要性 研究をしてみたいと思ったら、まずは過去の研究を読んでみたり、関連する話題を研究している研究者に質問したりして、研究方法を学びましょう。研究方法を覚…

評価という手段を目的にしてしまうと教育に何が起きるか

今回は,とても抽象的なことを書きます。自分としてもまだ問題の整理が完全に済んでいないので,これを書きながら少しでも整理できたものが残せればいいなと祈りながら書き始めます。 教育における評価の機能 様々な教育場面において,しばしば評価が行われ…

論文を書く予定がある人は,まずはできるだけ論文を読みましょう

今回は,最近考えていることを共有したいと思って書きます。タイトルが言いたいことそのままなのですが。 論文には構造がある 論文には,構造があります。研究領域や学術雑誌によって,その構造自体は異なることもあります。最も典型的な形式としてIMRAD (In…

数式は(そんなに)怖くない(3)

本日は,数式怖くないシリーズ3つめの話題です。共分散を取り上げます。 共分散とは 共分散とは2つの変数の変動(または連動)する様子を1つの値に要約したものです。ある変数の値が高くなるときに,他の変数も同じように値が高くなるのか,逆に低くなる…

サンプル平均の期待値はサンプルサイズがいくつでも同じです

本日は,久々の投稿な上に,ちょっと込み入った話です。込み入っているけど,推測統計を理解するためにぜひ抑えておきたいポイントについて書きたいと思います。 サンプルの平均を母平均の推定に使う 推測統計学では,実際に持っているデータをデータを取っ…

分析はプログラミングを利用したほうが良いのはなぜか?(初学者向け)

今回は,統計学やデータ分析の初学者の方に向けて,「なぜプログラミングを利用したほうが良いのか?」を考えてみます。 データ分析の方法 何らかの方法でデジタル化されたデータがあれば,それを使って,計算し,データの特徴を調べられます。数量で扱える…

盗用・剽窃はなぜいけないのか

今回は,最近,考えたことを書きます。 盗用と剽窃 例えば何か研究成果を発表するときに,他人の意見を自分の意見であるかのように述べること,他人のデータを自分のものであるかのように紹介すること。これらは盗用や剽窃と呼ばれます。学会,学校様々な場…

アクセス数が500,000になりました

本日累積のアクセス数が500,000になりました。このブログを御覧の皆様。あなたのおかげです。ありがとうございます。今回はちょっとだけこのブログについて振り返り,今後の計画について書ける範囲で書こうと思います。 このブログを作ったきっかけ 自分の作…

数式は(そんなに)怖くない(2)

では,前回のイントロにつづいて具体的に2つほど数式を見ていきましょう。 まずは平均 平均値の計算は,直感的にも,計算手続きも親しみがある方が多いと思うので,これをとりかかりにしてみましょう。 まず,直感的な理解としては,あるデータの集まりの中…

数式は(そんなに)怖くない(1)

今回は,統計学やデータ解析の教科書に出てくる数式が苦手という人に向けた応援的内容です。 数式でものを考えるということ 統計学やデータ解析の教科書では,しばしば数式が出てきます。例えば,以下のような式は平均の計算手続きを示しています。 こんな式…

ロボットがヒト区別つかなくなる世界

今日も,最近思っていることを書きたいと思います。最近,人工知能の話題がとても盛り上がっています。この勢いが続けば,人間に寄り添うパートナーロボットが作られる日が来るかもしれません。今日は,そんなときにどんなことが起きるのかをちょっと想像し…

大きなマウスパッドのすすめ

今回は,最近購入したマウスパッドの良いところを紹介します。 なぜマウスパッドが欲しかったのか? 私は,マウスが苦手です。普段は,ラップトップPCで作業することが多いので,主にタッチパネルを使っているからです。最近,デスクトップPCを入手したので…

教育に新しい技術を導入することのメリット・デメリット

今回は,最近考えていることを書きたいと思います。教育に新しいICTを取り入れるときに気をつけたほうが良いことについてです。 新しい技術はどんどん取り入れれば良いのか? 私は新しいものが大好きです。これまでにできなかったこと,難しかったことが新技…

累積PVが30万を越えました。ありがとうございます。

タイトルの通り、累積のPVが30万を越えました。たくさんの方に検索していただいているのだと思うと、もっと良い記事をたくさん投稿しようと思います。そして、数は少ないのですが、常連で読んでくださる方、これからもどうぞよろしくお願いします。

サンプルサイズが条件ごとに異なる一要因分散分析

今回は、一要因分散分析について考えます。典型的な教科書では、分散分析の条件ごとのサンプルサイズが揃っている場合を扱います。もしも条件ごとのサンプルサイズが大きく異なる場合はどんな問題に気をつければよいかを見てみましょう。ちなみに似たような…

R言語での変数の型確認の重要性(1)

今回は、R言語で統計解析を学び始めた人にとって分かりにくい点について書きます。 Rの変数オブジェクトは型宣言しないが、型がある Rは、統計パッケージアプリケーションという捉え方と、データ処理のためのプログラム言語という捉え方があります。後者に関…

三平方の定理で理解する回帰分析における分散の分解

今回は、回帰分析の細かいモデルの話を中学校で習う「三平方の定理」を利用して考えてみます。 最小2乗法による推定 回帰分析では、最小2乗法という計算方法で、回帰直線をひくための2つの推定値(切片と傾き)を決めます。何を最小にするかというと実際に…

相関と回帰は何が違うか?

今回は、相関分析と回帰分析は何が違うのかを考えます。 相関と回帰の共通点、類似点 相関分析と回帰分析はどちらも、2つの連続量変数(数量型データ)の関係を調べるために行います。ここでの「連続量変数」とは、単に数字で表したデータという意味ではな…

アクセス数の合計が200,000を超えました!ありがとうございます!

本日は、ご報告とお礼です。本ブログのアクセス数の合計が200,000を超えました。前回のご報告でアクセス数100,000突破が今年2016年2月のことでしたので、1年かからずに100,000アクセスをいただいたことになります。 最近のアクセス傾向 これまでのアク…

データリテラシー向上のためのブートストラップは何か?

今回は、統計や確率、データ解析についてもっと理解し、理解してもらうためのヒントについて考えてみます。最初に言いますが、結論はないです。 確率や統計の学習は難しい 統計やデータは確率という目に見えない概念を論理的、数学的に扱う必要があります。…

RStudio バージョン1.0でインタラクティブな解析

今回は、R言語を便利に操作するためのアプリケーションRStudioについてです。いよいよバージョン1.0になったRStudioにできた新機能を試してみます。 Rmarkdownファイルを利用した解析(旧バージョン) RStudioの便利機能の一つにRmarkdownファイルによる解析…

「数学ガールの秘密ノート やさしい統計」の感想(2)

今回も「数学ガール秘密ノート やさしい統計」の感想を書きたいと思います。 第4章 「コインを10回投げたとき」 この章では、コインの表が出るか裏がでるかという2つの事象の確率を2項分布で明らかにしていきます。「数学ガール」では、問題への取り組…

「数学ガールの秘密ノート やさしい統計」の感想(1)

今回は、統計学を扱った書籍の感想を2回に分けて述べたいと思います。タイトルでわかる通り、数学ガールの関連書籍で、メインのシリーズというよりは中高生向けのシリーズと認識しています。 そう、著者は結城浩先生です。書評というよりデータリテラシーと…

統計学の用語のややこしさ(2)

前回に引き続き、今回も統計学の用語で「言い方が違うのに指している内容は同じ」ものを紹介します。## 回帰分析の原因と結果に関する変数の名前 統計学で利用される分析方法の1つに回帰分析があります。回帰分析では、ある事柄の程度を示す数値を予測する…

統計学の用語のややこしさ(1)

今回は、統計学やデータリテラシーで使われる用語のややこしさについて書いてみたいと思います。## 統計学の用語 どんな専門領域でもその領域で通じる用語というものがありますよね。細かい言い回しを一言でまとめられれば、話の進みが早くてすみます。ただ…

大学生への教育を教員による「知的なクローニング」と考えてみる

今回は、大学教育というか教育一般について思うことを書きます。 学生は何を学ぶんだろう? 近年、学生による能動的な学びを促す仕組みが含まれる教授法をアクティブラーニングと呼び、大学をはじめとする高等教育機関で試行錯誤が続いています。学生がぼー…

データの散らばりは誤差にも情報にもなる

今回は、統計を使い始めの人が「ややこしい」と感じそうな話です。 データの散らばりとは 社会科学でも自然科学でも何かデータをとって(難しい言葉使いだと「実証的」)、そのデータから自分の考えを主張したい場合があります。このときデータは、2回以上…